造幣局 国宝章牌 法隆寺の紹介(2007)

造幣局 国宝章牌 法隆寺国宝章牌
国宝章牌 法隆寺

 造幣局製の国宝章牌は、2007年(平成19年)より販売が開始され、貴重な国宝の文化財を章牌のデザインとしております。

第一弾となる本作「法隆寺」は、現存する世界最古の木造建築物であり、平成5年に日本初の世界文化遺産に登録されたことでも知られています。
記念すべき国宝章牌シリーズの最初の作品としてふさわしい題材であったのではないかと思います。

国宝賞牌 法隆寺の仕様や図柄についてなど写真と共に記載いたしましたので、お時間あればご拝読お願い申し上げます。

※こちらで紹介する国宝章牌は、純銀製のものになります。

国宝章牌 法隆寺(純銀)の仕様

章牌の図柄と仕様
章牌の図柄と仕様
材質:純銀(造幣局品位証明刻印入り)
直径:60mm
重さ:約155g

以下、付属の栞による説明。

『国宝は、世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものであるとして国が指定しているものです。
 この章牌は、貴重な国宝及びそれに付随するコンセプトに、寺院として最多の国宝、多数の重要文化財を所有している『法隆寺』を題材として取り上げたものです。』
国宝章牌法隆寺の表
法隆寺
【表】「金堂・五重塔・金剛力士像」
 中央に国宝である「金堂」(現存する世界最古の木造建築)「五重塔」(日本最古の塔)を配し、それらを取り囲むように西院伽藍中門の左右に立つ「金剛力士像」(重要文化財)を、レリーフ(浮き彫り)で表現。
国宝章牌法隆寺の裏
勢至菩薩像
【裏】「勢至菩薩像」
 法隆寺所有の国宝である「橘夫人厨子」の右扉裏に描かれている「勢至菩薩像」を線彫りで表現。

多数の国宝・重要文化財を有する法隆寺

国宝章牌法隆寺の外箱
外箱

607年(推古15年)、聖徳太子と推古天皇により創建されたと伝わる法隆寺には、数多の国宝・重要文化財が存在します。

その数は国宝だけで38件(150点)、重要文化財に関しては約3000点とも言われており、現存する木造建築群全体(大垣を含む)が貴重な文化遺産として伝えられています。

創建から1400年もの間、戦火や天災を免れ、建造物としてその姿を残す法隆寺は、まさに国民の宝というものでしょう。

販売予定数量を大幅に上回った申込

国宝章牌法隆寺の表
金剛力士像

造幣局が販売する純銀製の章牌やメダルは、販売予定数量が決まっており、その多くは 3,000個です。

そして、国宝章牌法隆寺も例に漏れず、3,000個の販売予定数量でした。
しかし、申込が多く実際に販売された数量は、5,437個と言われています。(平成19年造幣局事業報告書記載)

これは、同年に販売された「坂本龍馬肖像メダル」の販売数量が、3,488個でしたのでいかに好評であったのかがわかるでしょう。
(坂本龍馬肖像メダルに関しては、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」放映前の発売です(放映は2010年)。おそらく龍馬伝の放映中や放映後であればもっと販売数は伸びたと思われます。)

国宝章牌 法隆寺のデザインについて

国宝章牌法隆寺の表
金堂と五重塔

図柄の風合いや力強さ、重厚感の感じられる章牌。レリーフ(浮き彫り)が深く、建築物と仁王像の陰影が重厚さを伝えます。

金剛力士像は、実物のものよりややスマートなイメージで(特に開口の阿形)、顔の表情や筋肉の質感よく、こちらのデザインのフィギュアがあったら欲しくなってしまうような出来栄えです。

また、背景に「金堂」と「五重塔」が配され、こちらもかなり細部まで彫りが入っているのが分かります。

純銀製の他に白金製のものも販売されておりますが、デザイン性で言えば純銀製の方が優れていると思います。(白金はサイズが小さく、てかりが出てしまいレリーフの良さが伝わりにくい)

国宝章牌法隆寺の表
吽形

顔の表情、筋肉の造形をいぶし銀にて表現。

国宝章牌法隆寺の表
阿形

天衣のうねりも見てとれる。

背面のデザイン

国宝章牌法隆寺の裏
勢至菩薩像

背面は「勢至菩薩像」(せいしぼさつぞう)の線彫り。
右の「夢」の字は、夢殿にちなんだもの、または恵信尼の不思議な夢に出てくる観音菩薩様と勢至菩薩様の話から由来していると思われます。
法隆寺のお守りは、裏側に「夢」と書かれているものも見られますね。

国宝章牌法隆寺の裏
「夢」

しかし、個人的には背面も浮き彫りにして欲しかったと思ってしまったものです。表面に比べ、やや簡素な作りであったと感じました。

国宝章牌法隆寺の裏
造幣局ホールマーク

国宝章牌 法隆寺(純銀)の販売価格について

2007年(平成19年)に販売された価格は、21,000円(税込み、送料込み)。

国宝章牌シリーズは概ね、20,000~30,000円の範囲の販売価格となっています。その時々の地金の調達金額により価格が左右されているものと思われます。

国宝章牌法隆寺の表
浮彫りの様子

フリマサイト、オークション等での実売価格

日付取引価格
2022/0321,889円
2022/0319,000円
2022/0320,000円
2022/0322,000円
2022/0319,495円
2022/0218,600円
2022/0220,088円
2022/0222,000円
2022/0121,000円
2022/0122,500円
2021/1223,000円
2021/1119,996円
2021/1118,182円
2021/1020,520円
2021/1021,500円
2021/1020,500円
2021/0819,995円
2021/0820,020円
2021/0822,500円
2021/0722,000円
2021/0721,493円
2021/0618,650円
2021/0623,299円
2021/0622,530円
2021/0622,111円
2021/0520,601円
2021/0522,500円
2021/0522,600円
2021/0525,500円
2021/0525,500円
2021/0421,600円
2021/0425,500円
2021/0425,330円
2021/0422,000円
2021/0423,000円
2021/0322,111円
2021/0324,722円
2021/0222,000円
2021/0219,000円
2021/0122,000円
2021/0120,500円
2020/1219,800円
2020/1220,500円
2020/1220,500円
2020/1118,800円
2020/1018,521円
2020/0919,000円
2020/0920,500円
2020/0922,000円
2020/0818,000円
2020/0715,000円
2020/0615,800円
2020/0616,100円
2020/0616,000円
2020/0513,600円
2020/0514,200円
2020/0514,500円
2020/0317,000円
2020/0314,200円
2020/0215,800円
2020/0214,300円
2020/0215,000円
2020/0217,146円
2020/0114,500円

直近の取引価格は上記の通り。平均すると約18,000円くらいが実売価格と言えそうです。
しかし、昨今の銀相場高騰に伴い直近の取引価格が上がっています。(2022年の銀相場は、1グラム110円前後で推移)
国宝章牌の重さが160gくらいですので、地金の価値に近い価格での取引と言えるでしょう。

また、法隆寺は、販売数量が比較的多かったことからそれなりに出回っております。

国宝章牌法隆寺のケース
ケースはベロア調。一般的なもの

今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。(管理人)

タイトルとURLをコピーしました