造幣局 国宝章牌 平等院の紹介(2012)

造幣局 国宝章牌 平等院国宝章牌
国宝章牌 平等院

 造幣局製の国宝章牌は、2007年(平成19年)より販売が開始され、貴重な国宝の文化財を章牌のデザインとしております。

本作は第六作目「平等院」が題材に取り上げられました。

世界文化遺産に登録されていることでも知られる平等院は、10円青銅貨幣(現行通貨)のデザインに用いられていることでも有名です。(本作発売の前年度(2011年)が10円青銅貨幣の60周年でした)

国宝賞牌 平等院の仕様や図柄についてなど写真と共に記載いたしましたので、お時間あればご拝読お願い申し上げます。

※こちらで紹介する国宝章牌は、純銀製のものになります。

国宝章牌 平等院(純銀)の仕様

章牌の図柄と仕様
章牌の図柄と仕様
材質:純銀(造幣局品位証明刻印入り)
直径:六十ミリ
重さ:約百六十グラム
仕上:銀いぶし仕上げ

以下、付属の栞による説明。

『国法とは、有形文化財のうち世界文化の見地から価値の高いもので、たぐいない国民の宝たるものを国が指定しているものです。
国宝章牌は、貴重な国宝及びそれに付随する文化財をテーマにシリーズ化したもので、今回は、多くの国宝を有し、「古都京都の文化財」として世界文化遺産に登録されている「平等院」を選定しました。』
国宝章牌平等院の表
平等院
表:10円青銅貨幣にデザインされている平等院鳳凰堂とそこに据えられている鳳凰をレリーフ(浮き彫り)で表現しています。
国宝章牌平等院の裏
雲中供養菩薩像
裏:梨地加工技術(注)を用いて表現した宝相華唐草文様(ほうそうげからくさもんよう)を背景に、雲中供養菩薩像(北10号)をデザインしています。

梨地加工技術について

国宝章牌平等院の表
Byodoin Temple

『表面に細かな凸凹を刻むことにより光を乱反射させ、梨の表面のような質感に仕上げる加工技術』

上記は、栞に書かれている梨地加工技術の説明になります。

さて、梨地と言えば、私達日本人には漆器などの工芸品に用いられる加飾技法である「蒔絵」の方が身近なのかもしれません。
蒔絵は、文様の描かれた漆器に金属粉を上から篩い、さらに上から漆を施し乾燥させ、表面を研磨して仕上げたものになりますが、光の乱反射を利用している点は通ずるものがあると言えるでしょう。

また、蒔絵の梨地仕上げと言えば、梨地粉を用いたもの。見栄えが梨の肌のような仕上りになりますが、言い得て妙な名称だと思います。

金属製品の場合は、味気なく言えば艶消し加工とも言われます。
単純な艶消し加工の場合、凹凸が均一に形成されるため模様が浮き出ることはありませんが、本作品に関しては凹凸を一定方向に加工することで模様が浮き出る出来栄えになっております。

なお、前年度(2011年)に発売された「造幣東京フェア2011プル-フ貨幣セット」に付属する銀メダル(鳳凰と宝相華唐草模様の絵柄)も同様の梨地加工が施されておりましたので、これを応用する形で本作を制作されたものと思われます。

国宝章牌 平等院のデザインについて

国宝章牌平等院の表
鳳凰

右に配する鳳凰を前面に、平等院鳳凰堂が背面に据えられた構図。やや余白の多さを感じ、少し物足りなさを感じます。平等院鳳凰堂がかなり後背に位置する構図のためでしょうか。
むろん、実物の湖面に映る平等院鳳凰堂は見事なもので、本作品でもその一部が垣間見られます。

国宝章牌平等院の表
平等院鳳凰堂

後方に位置する平等院鳳凰堂。

国宝章牌平等院の表
湖面に映る平等院鳳凰堂

うっすらですが、湖面に映る平等院鳳凰堂が描かれています。

国宝章牌平等院の表
鳳凰像

鳳凰堂の屋根を飾る鳳凰像は、羽を広げた姿が凛々しく描かれており、平等院らしいデザインです。

国宝章牌高野山金剛峯寺の表

うねりのある雲の動きもお見事。

背面のデザイン

国宝章牌平等院の裏
雲中供養菩薩像

鳳凰堂の数ある仏像の中から雲中供養菩薩像の北10号が採用されています。

北10号の姿は、一見すると横向きに雲上で華麗な舞を披露しているかのようですが、どうやらこの姿は後ろ向きのようです。
右手に持つばちに麗しい天衣の着こなしが見事な像で、章牌にもよく描かれているものです。

国宝章牌平等院の裏
北10号

また、前述の通り、梨地加工が施された宝相華唐草模様も素晴らしいものになります。

一見、雲の上に書かれた「Byodoin Temple」がシュールに感じてしまいますが、これもこのシリーズのお決まりのようなものなので、違和感があってないようなものだと思います。

(本作は、表面より裏面に力が入っていると思いました。遠目に見るとやや艶のある像と梨地加工の模様がなかなか見栄えします)

ホールマーク

国宝章牌平等院の裏
造幣局ホールマーク

ホールマーク(造幣局品位証明刻印)は、側面に刻印されております。
なお、今作より刻印が<999>に変わりました。(前作までは<1000>の表記)

国宝章牌 平等院(純銀)の販売価格について

国宝章牌平等院の外箱
外箱

2012年(平成24年)に販売された価格は、24,000円(税込み、送料込み)。
販売予定数は、3,000個。

実売数に関しては公表はありませんが、定型的な銀加工に関して一般競争入札が行われております。
その数量の公募は、『2,000個(予定数量)』とありましたので、実売数も2,000個以内と考えられます。

フリマサイト、オークション等での実売価格(純銀製)

日付取引価格
2022/0722,000円
2022/0620,611円
2022/0618,200円
2022/0519,111円
2022/0520,500円
2022/0522,000円
2022/0422,010円
2022/0322,880円
2022/0221,500円
2022/0225,000円
2021/1023,500円
2021/0932,200円
2021/0923,377円
2021/0921,000円
2021/0819,880円
2021/0721,476円
2021/0720,500円
2021/0522,512円
2021/0525,100円
2021/0526,000円
2021/0224,200円
2021/0119,500円
2021/0121,100円
2020/1219,800円
2020/1220,002円
2020/1218,800円
2020/1118,500円
2020/0715,500円
2020/0716,000円
2020/0617,550円
2020/0615,745円
2020/0617,550円
2020/0515,500円
2020/0316,500円
2020/0216,000円
2020/0216,050円
2020/0215,500円
2020/0215,500円
2020/0215,300円
2020/0115,800円

直近の取引価格は上記の通り。平均すると約20,000円くらいが実売価格と言えそうです。また、販売数量は他の作品に比べてやや少なかったと思われますが、この辺りは価格にそこまで反映はされていないようです。

国宝章牌平等院の化粧箱
化粧箱

今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。(管理人)

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