現代に続く有名な七宝焼の窯元

七宝焼の花瓶 ブログ
七宝焼の花瓶

 古くは室町時代から続く工芸品、七宝焼。舶来品に日本独特の改良を施した七宝焼は現代も続く伝統工芸品になります。

七宝焼は、明治から江戸時代にかけてたくさんの窯元が作品を手掛けられておりましたが、時代の変化と共に今では限られた窯元が作り続けておりますね。
今でも京都における京七宝、発祥の地として知られる尾張七宝、濤川惣助や平田彦四郎で知られる東京七宝などが有名どころであると思います。

こちらの記事では、現代に続く有名な七宝焼のお店を紹介いたします。

株式会社安藤七宝店さま

安藤七宝店公式Webサイト
創業明治13年、文化財保護委員会無形文化財選定工場の株式会社安藤七宝店公式Webサイトです。安藤七宝店は長年続いた七宝の歴史を守り、技術を継承し、今を生きる人たちとこの先も七宝の道を歩んでいきます。

現代七宝の名店と言えば、安藤七宝店が知られるところ。名古屋本店以外に銀座にもお店を構えられていらっしゃるので、その規模で言えば最大級のお店でありますね。
創業は明治13年(1880年)に遡る古く長く親しまれるお店だと思います。

七宝作品も花瓶や飾り皿、文箱や文具、小物類まで多岐にわたります。古くはインテリア的な作品が多かったと存じ上げておりますが、昨今は様々な作品を手掛けていらっしゃるようです。

有限会社佐藤七宝店さま

http://sato-shippo.com/

こちらもとても有名な七宝焼きの会社。花瓶や飾り皿、額などを手掛けられております。
個人的には七宝をあしらったボールペンがとても気になっています。(好みの色がなかったので購入はできておりませんが)
伝統的な作品から柔らかいタッチや可愛らしい作風など幅広いお品が魅力的です。

佐藤義七宝製作所さま

佐藤七宝店とはまた別の佐藤義七宝製作所。
こちらも愛知県あま市七宝町にある工房になりますが、作品はYahoo!ショッピングなどでも購入できます。
古くは七宝焼きの花瓶などの作品もあったかと記憶しておりますが、販売中の作品はネックレスやブローチ、ペンダントなどファンションの小物類が多いようです。淡い色合いの七宝が印象的でした。

田村七宝工芸さま

田村七宝工芸|1883年創業七宝焼窯元【公式サイト】
田村七宝工芸 1883年創業の尾張七宝 七宝焼窯元 田村七宝工芸は七宝焼の原産地、愛知県あま市七宝町にて1883年より続く七宝焼の窯元です 切磋琢磨し、伝統を守りつつも革新を続け高い技術力を守って参りました 色褪せること

こちらも七宝焼きの名所、愛知県あま市七宝町の窯元です。1883年創業の古く由緒あるお店。
作品は、花瓶や壺、額、飾り皿、アクセサリーと幅広く手掛けられておりますが、伝統的な作品を現代の技術で作られていらっしゃるのが魅力の一つと思います。
花瓶や壺といった大物の類やボンボニエールといった宝石箱や香合(こうごう)、棗(なつめ)のような茶器類なども見られ、重厚で優雅な作品は目を見張ります。

有限会社加藤七宝製作所さま

加藤七宝製作所ウェブサイト
伝統的工芸品『尾張七宝』の歴史と伝統を受け継ぎ、アクセサリーから超絶技巧の壺まで幅広い七宝焼き製品を製造販売する窯元。愛知・名古屋から七宝焼きの魅力や作り方、体験講座、記念品ギフト、伝統工芸士の紹介などを発信。

愛知県名古屋市西区香呑町にある加藤七宝製作所。昭和22年より七宝の製造販売を行われているそうです。
作品は、花瓶や壺、額など古くから親しまれるものから、表札や手洗器などインテリアのお品などもありました。
オーダーメイドや特注品のお品も含まれるかと思いますが、現代に合わせた実用的な作品も手掛けられているのが印象的です。

熱化工業株式会社さま

七宝の製造と販売を手掛けられております。愛知県名古屋市の会社。

以前こちらの七宝焼きの花瓶を目にすることがあり、美しい翡翠色の蘭柄が印象的でした。
有線を用いた透け七宝にて奥行きを感じさせる作品が魅力的だと思います。

株式会社尚工舎販売さま

株式会社尚工舎販売 ::: 徽章・バッジ・メダル(大阪)
社章・表彰記念品・宝石・腕時計・贈答品など様々な表彰記念品を販売しています。

バッジやメダルなどの装身具の制作や加工および販売を行っている会社。設立は、平成23年ということで比較的新しい会社だと思います。

以前、こちらの七宝焼きの花瓶を目にしたことがありますが、お店のホームページを拝見すると花瓶は記載がないみたいです。

「尚工舎」という社名は、それなりに使われる名前なのでもしかすると別の会社の製品と思い違いをしている可能性もあるようなないような気がしています。

稲葉七宝株式会社さま(現:廃業)

七宝店、稲葉七宝さま。京七宝の代表する工房でした。
以前、七宝花鳥文小箪笥(しっぽうかちょうもんこだんす)を拝見したことがありますが、豪奢で繊細の作りの作品は精緻な技巧が凝らされた素晴らしいお品だと思いました。


他にも記載できなかった窯元や工房はたくさんあると思いますが、伝統的な七宝技法の保存や継承も含め後世に残ってほしい工芸品です。個人的にも影ながら応援しております。

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