造幣局製の金・銀貨やメダルはプレミアつかないもんですね

東日本大震災復興事業記念貨幣(第四次発行分)千円銀貨幣 ブログ
東日本大震災復興事業記念貨幣(第四次)

 造幣局から購入した銀貨や純銀メダルが、オークションやフリマサイトで定価の半値くらいで売られているのを見ると悲しくなりますね。

純金製の品は、地金である金の価格高騰に伴い、昔買ったものがかなりの高額になっていたりもしますが、これも工芸品や美術品としての価値ではなくて地金の価値。金属工芸の世界は地味なんですかね。
他にも貨幣セットなどもプレミアはつくことなく気付けばかなり安値で取引される有り様。

最も顕著だと思うのは、様々な行事やイベントの折に発行される銀貨や純銀メダル。浮彫りのデザイン性のあるものや彩色入りのカラーコインなどもありますが、ほとんどはプレミアはつくことなく地金の価値と近い価格で取引されているのを見かけます。

その中でもいくつかは高値で取引されるものはありますが、ほんとにごくわずか。
千円銀貨で初めてカラーコインとして製造された第5回アジア冬季競技大会の記念貨幣やカラーコインに虹色発色を加えた新幹線鉄道開業50周年記念貨幣くらいでしょうか。
地方自治法施行60周年記念の千円銀貨幣の一部もプレミアがついていますが、それも少しずつ価格が下がってきていると思います。

特にカラーコインは、プレミアム記念貨幣とされており、貨幣の製造等に要する費用が額面価格を上回るものとされております。
例えば、地方自治法施行60周年記念の千円銀貨幣は、6,000円くらいで当時販売されておりましたが、製造費用は6,000円を上回っているとされています。しかし、それでもプレミアがつくかと言えばそんなことはなく、ほんとにごく一部の人気の都道府県のみが高値が付けられているくらいです。

う~ん、定価より製造費用はかかっているし多くの千円銀貨幣といえば大体抽選で購入できるかできないかというところ。結構人気なのかな?って思いきや、おかしいなプレミアなんて全然つかない。

なんでプレミアがつかないかを考えてみると、やはり発行数か。
でも、大体発行数は決められていて5万枚がほとんど。地方自治法施行60周年記念の千円銀貨幣が10万枚の発行でしたが他は調べてみても東日本大震災復興事業記念貨幣が4万枚で少しすくない程度。むろん、東日本大震災復興事業記念貨幣にプレミアがつくこともありません。(ここで取り上げた発行数は、千円銀貨幣のものです)

ただし、地方自治法施行60周年記念の千円銀貨幣の「岩手県」だけは別で、平成24年の追加発行分のものはプレミアがついています。

千円銀貨幣
岩手県24年銘

平成24年銘のものは、発行数10,000セット。
こちらは、平成24年5月に開催された「MDCコイン・コンペティション」において、『最も美しい貨幣(Most Beautiful Coin)』賞を受賞したことを契機に追加販売されたものです。
今では、50,000円程度で取引されているところを見ると1万枚の発行数の少なさであれば、十分にプレミアがつくというのがわかります。

なお、新幹線鉄道開業50周年記念貨幣(千円銀貨)も20,000円程度で取引されているようですが、発行枚数は5万枚。そこまで少ないというわけではありません。
個人的な勝手な推測として、記念貨幣マニア以外にも鉄道マニアも買っている人がいたりいなかったりみたいな感じでちょっと人気があるのかな?とか妄想しています。


造幣局の銀貨やメダルってプレミアつかないもんですね。
けど、地金と等価近くで中古で買えるならそれはそれで有りかと。
純金製は高いのもあって滅多に購入はしていませんが、純銀製に関してはまだ手頃。さらに、昨今は地金の価格も騰がってきています。

足元でも1グラム100円を超えて、12月15日時点では115円程度まできています。となると、千円銀貨で言えば、1オンス(31.1グラム)なので、3,500円くらいであれば地金と等価という話になります。安く出回っているものがあれば買っておきたくなるようなお値段だと思います。

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