造幣局の極印(ホールマーク)の年代による違い

造幣局ホールマークブログ
造幣局ホールマーク

 極印とは金や銀など貴金属の品質証明のために打つ印影になります。造幣局では、以下のような品位証明を行っており、証明記号が章牌やメダル、その他貴金属に等に用いられています。

造幣局の品位証明書類
造幣局の品位証明

本記事では、造幣局製の章牌やメダルのホールマークについて実物を元に様々な年代で確認してみました。

1982年(昭和57年)桜の通り抜け記念メダル 御衣黄

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1982年(昭和57年)桜の通り抜け

40年以上前の桜の通り抜け記念メダルです。純銀製プルーフ加工のメダルでやや劣化が見られます。
ホールマークは古さが感じられずかなり自然な刻印になっているように見えますが、[SILVER]の文字に歪みというか大きさのばらつきに粗さを感じます。

1983年(昭和58年)桜の通り抜け百年記念メダル

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1983年(昭和58年)桜の通り抜け

[SILVER],[造幣局製]の部分は、四角の型押し跡が見られます。
特徴があるとすれば文字に墨入れでもされているかのような黒字のような刻印。かなりはっきりとした見た目だと思います。

1986年(昭和61年)天皇陛下御在位六十年記念貨幣発行記念メダル

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1986年(昭和61年)記念メダル

かなり自然な刻印に見えます。やや左側に力が加わりすぎたかのような感じはしますが、全体的に見れば深すぎず綺麗な刻印ではないでしょうか。

1989年(平成元年)桜の通り抜け記念メダル 春日井

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1989年(平成元年)桜の通り抜け

一風変わって判押しのような形式の刻印。メダルはプルーフ加工されたものになります。平成以降数年の桜の通り抜け記念メダルの刻印が同じような形式だったと思います。
※「平成元年」の文字はコインケースに書かれているもので、鏡面仕上げのため反射するように写ってしまっています。

1996年(平成8年)東京国際コインコンヴェンション記念 豊臣秀吉像と天正大判

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1996年(平成8年)記念メダル

東京国際コインコンヴェンション記念のメダルは側面刻印のもの。こちらもかなり自然な感じがします。型押しというよりプリントされているかのような自然な印象。綺麗な刻印だと思います。

2000年(平成12年)新500円発行記念メダル

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2000年(平成12年)記念メダル

判押しのような刻印。しかし、桜の通り抜け記念メダルの型とはまた違ったものを使用されていると思われます。こちらの方が文字が小さめに作られているように見えます。

2006年(平成18年)グラデーションメダル

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2006年(平成18年)記念メダル

やや銀メッキに劣化が見られるため見えづらい部分がありますが、結構しっかり押された側面刻印だと思います。おそらく1996年の東京国際コインコンヴェンション記念メダルとは異なる型を使用されているのではないでしょうか。

2006年(平成18年)南極地域観測50周年記念貨幣発行記念メダル

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2006年(平成18年)記念メダル

同年販売の背面下部の刻印。1986年(昭和61年)の記念メダルとほぼ同じ刻印に見えます。

2007年(平成19年)国宝章牌 法隆寺

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2007年(平成19年)国宝章牌

国宝章牌の刻印は、表面に模様のある加工が施されているからかもしれませんが、しっかり型押しされたような刻印です。結構彫りが深いのが印象的だと思います。

2009年(平成21年)国宝章牌 厳島神社

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2009年(平成21年)国宝章牌

こちらも国宝章牌。前述のものから2年後の2009年に作られたものです。かなり綺麗な仕上がりだと思います。

2013年(平成25年)国宝章牌 興福寺

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2013年(平成25年)国宝章牌

表面にゆるやかな凹凸の加工が見られる国宝章牌です。<1000>の表記から<999>へ変わりました。また、表面の加工の影響だと思われますが、特に[SILVER]の部分は型押しの跡が見られます。

2016年(平成28年)第8回アジア冬季競技大会記念貨幣発行記念メダル

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2016年(平成28年)記念メダル

側面刻印。ほぼ完成形と言えるくらいの綺麗な刻印だと思います。

2019年(令和元年)国宝章牌 大浦天主堂

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2019年(令和元年)国宝章牌

2019年(令和元年)の国宝章牌。2007年のものと比べるとかなり自然な刻印に見えますね。国旗の形を見比べると少し違いがあるように見受けられますが、型が変わっているのかもしれません。

その他 1980年代後半あたり 七宝入り銀章牌 崑崙八仙

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1980年代後半 七宝入り銀章牌

おそらく1980年代後半(もしくは1990年代前半)に作られた銀章牌です。[純銀]の文字刻印に違った風合いを感じます。現行品は前述までのような証明記号のホールマークになると思いますが、古い品の一部はシンプルに[純銀]や[純金]の刻印を用いられているものもあるようです。

以上になります。
個人的には思ったほど大きな変化はないと思いましたが、小さな手直しが入っているのはよくみるとわかると思います。

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