造幣局製の七宝章牌は、日本の祭りを題材に毎年販売されております。私もいくつか所持しており章牌の七宝加工はとても見事だと思っております。
また、ケースもツヤのある色味鮮やかな木製作り。油性漆塗り(もしくは漆風赤ツヤ塗装)で見るからに立派なケースなのが見て取れますね。
しかし、過去に販売された七宝章牌となると古い物では20年も昔のことになります。頻繁に取り出すなどをしていなくても多少の劣化は免れないようです。
写真は天神祭の化粧箱になりますが、内ケースの裏蓋部分が剥がれて外れてしまっています。
おそらく経年の劣化で糊が剥がれてしまったものだと思いますが、びっくりしたのは厚紙部分です。ダンボールを重ねてはめ込んである!しかもダンボールはずれないようにセロテープ止め!?合理的というか思ったより簡素な作りというか。天神祭以外のケースも同様の作りだと思いますが、こんな感じなんですね。
上の写真の内側の部分と剥がれてしまったダンボール部分とで元々くっついていたのだと思いますが、この感じだと経年で剥がれてもおかしくなさそうだと思いました。
また、金具部分は写真のような感じです。少しぼやけた写真になってしまいましたが、こちらは特に劣化はなさそうでした。
七宝章牌のケースは、他の章牌やメダルでは見られない特注の立派なものだと思いますが、意外と中の作りは簡素な感じでありました。裏蓋が外れてしまっただけであれば糊付けなどすれば補修はきくと思っております。