造幣局 七宝章牌 神田祭の紹介(2013)

造幣局 七宝章牌 神田祭 七宝章牌
七宝章牌 神田祭

 造幣局製の七宝章牌は、平成21年度より日本の『祭』をテーマとして販売されております。

これまでに販売された「天神祭」「祇園祭」「仙台七夕まつり」「青森ねぶた祭」に続く第五作品目が『神田祭』となります。

神田祭は、日本を代表する3つの祭の一つで、祇園祭、天神祭と合わせて数えられます。
本作のデザインは、一の宮鳳輦が巡行に出発する様子を描いたもので、鳳輦(ほうれん)神輿の美しいものです。

七宝賞牌 神田祭の仕様や図柄、彩色、デザインについてなど写真と共に記載いたしましたので、お時間あればご拝読お願い申し上げます。

七宝章牌 神田祭の仕様

メダルの図柄と仕様
メダルの図柄と仕様
材質:純銀
直径:60mm
重さ:約160g
仕上:七宝・金メッキ仕上げ

付属の栞による説明

『この七宝章牌は、長い歴史と伝統を誇り、日本三大祭の一つに挙げられる「神田祭」を題材としてデザインし、製造いたしました。
「神田祭」(本祭)は、東京の神田神社の祭礼で、隔年で五月中旬に斎行されます。江戸時代の初めに幕府の庇護を受け、江戸城内に神輿などの祭礼行列が練り込み、将軍・大奥などの上覧があったことなどから、「天下祭」と称されるようになりました。
三基の鳳輦(ほうれん)・神輿が町々を巡行する神幸祭、数々の華やかな神輿が境内に練り込む神輿宮入、最も重要な神事である例大祭など、様々な行事が祭りを盛り上げます。』

七宝章牌 神田祭の図柄(外観)

神田祭の表面
神田祭(表)
【表】
 神幸祭において、一の宮鳳輦が神田神社随神門から巡行に出発する様子を、7色の七宝による豊かな色彩と熟練した技法で表現しています。
神田祭の裏面
神田祭(裏)
【裏】
 「神田祭」の文字・神田神社の神紋「流れ三つ巴」と神輿宮入の様子をデザインしています。

漆塗り木製ケースについて

ケース
漆塗り木製ケース

章牌を収める漆塗り木製ケースも大変立派なものです。
漆塗り木製ケースは毎年、一般競争入札が行われ、受託業者を決定の上、決められた数量が製造されています。

例年受託されている株式会社原口は、ジュエリーケースとディスプレイツールを製造するメーカーで、1941年創業の歴史と実績ある企業になります。
また、株式会社原口のジュエリーケースとディスプレイツールは、常設店の「ARROW SHOP」(東京御徒町)で実物を見ることが可能です。

漆塗り木製ケースに話を戻すと、立派なものだけあって価格もそれなりのお値段になるようです。
例えば、令和元年5月10に落札された『七宝章牌用ケース 500個(予定数量)』は、

落札価格:3,375,000円(税込)

だったようです。
これを1個あたりの価格にすると、6,750円になります。ケースの原価だけでもなかなかのお値段です。

七宝章牌 神田祭の採色について

神田祭の表面
神田祭
黄橙透、赤橙透、茶透、白、灰、黒、青透、の7色。

※製品仕様に記載がないため、七宝釉薬の絵具サンプルを確認して色を判断しております。

どの部分にどの彩色が使われているか見てみると

一の宮鳳輦 黄橙透、赤橙透、茶透、白、黒、青透
神田神社随神門 灰、黄橙透、赤橙透、白、黒
平安装束姿の神職 黒、青透、黄橙透
背景(神田明神参道) 灰、白

といった配色と思われます。

一の宮鳳輦(いちのみやほうれん)の桝組(部分の飾り)、房、紐飾りなど絢爛な様子を表現するために透け七宝が多く使われています。

神田祭の表面
一の宮鳳輦

七宝章牌 神田祭のデザイン(解説)

絵柄の中心となる一の宮鳳輦は、細部の飾り付けを丁寧に描いています。

神田祭の表面
美しい鳳凰が羽ばたき

屋根紋、鳳輦を覆う袖、担ぎ棒には、神田神社の神紋「流れ三つ巴」が施し、屋根上の鳳凰を含め、飾り付けの細かい部分まで再現されています。
屋根上は、茶の透け七宝が使われているようですが、実物は黒漆塗りだと思います。配色のバランスを取られたものかと思いますが、この辺りは限られた彩色の中での工夫の一つかと思います。

なお、一の宮鳳輦は、だいこく様のお乗り物と言われますが、七福神の大黒様とは別の神様になります。

神田祭の表面
担ぎ手

担ぎ手の様子。

神田祭の表面
透け七宝

透け七宝が多く使われている。

背景の神田明神参道はやや残念

これは、祇園祭の七宝章牌もそうだったのですが・・・。

神田祭の表面
簡略化された背景

背景となる神田明神参道の建物はデフォルメされており、配色も灰(にその背景は白)と味気なく。
神田神社随神門の屋根部分も実物は、薄青(ミントグリーン)をしており、灰色ではありません。

神田祭の表面
随神門の屋根部分

やはり、この辺りは少し残念な部分であったと思います。

背面のデザイン

神田祭の裏面
神田祭(裏)

神田祭が最大の見所の神輿宮入の様子がデザインされています。

神田神社の神紋「流れ三つ巴」になりますが、家紋でよく見られる「三つ巴」とは少し異なります。
左三つ巴の家紋であれば、戦国時代の小早川隆景や蒲生氏郷、山本勘助が用いており、幕末では、土方歳三が有名です。

神田明神の公式サイトによると

『神田明神の神紋が「なめくじ巴」と言われたのは、一説に江戸時代の神田一帯に池や沼が多く湿地帯であったため、なめくじが多くいたためともいいます。』

といった言い伝えもあるそうです。

神田祭の裏面
「流れ三つ巴」

七宝章牌 神田祭の販売価格について

神田祭の表面
神田祭

2013年(平成25年)に販売された価格は、128,000円(税込み、送料込み)。

また、当時の販売予定数量は500個でした。
「お申し込み状況によっては、数量を変更する場合があります。」の但し書きがありましたので、数量は販売予定数を前後している可能性があります。

販売価格については、これまで発売された七宝章牌と変動はありませんが、2011年、2012年は銀の地金としての価値が大幅に上がっていた時期になります。
現在(2024年)の銀相場は、1グラム150円前後を推移するものですが、2011年、2012年の当時は、80円~100円程度となっておりました。

七宝章牌は値上がりしませんでしたが、その他造幣局製の銀メダルは1割程度高い販売価格になっていたものです。

神田祭の表面
側面

フリマサイト、オークション等での実売価格

日付 取引価格
2024/03 41,500円
2024/02 50,000円
2023/12 47,600円
2023/12 45,100円
2023/11 38,101円
2023/11 40,500円
2023/02 33,500円
2022/10 34,100円
2022/10 34,833円
2022/02 36,500円
2021/12 38,500円
2021/12 40,000円
2021/04 40,613円
2020/10 49,000円
2020/09 37,500円
2020/09 36,600円
2020/06 57,000円
2020/02 63,500円
2019/05 45,000円
2018/10 46,297円
2018/06 52,000円
2018/05 30,000円
2018/02 37,000円
2017/12 50,000円
2017/01 35,500円
2015/12 40,500円

直近で確認できたところはこの26件でした。

平均すると約45,000円くらいが実売価格と言えそうです。
神田祭に関しては、他の七宝章牌に比べると幾分か出品されることが多いように思います。
取引される価格も下限では、35,000円前後の場合もありますので、時期よく購入ができれば良い価格で入手できるかもしれません。

外箱
外箱

今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。(管理人)

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