銀価格(先物)の上昇理由と今後の覚え書き

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プルーフ銀貨

※2024年9月5日投稿

 銀先物の価格は、現時点でこそ多少の調整が入った感はありますが、今年に入ってからかなりの高値圏にいきつきました。

年初が1トロイオンス24ドル前後だったのを考えると5月半ばには30ドルオーバー(3年ぶりの高値)、現在も29ドル前後で推移しております。
この間、金の価格もぐんぐん上げてきておりましたので出遅れ感のあった銀の価格の上昇は明白だったのかもしれません。

ただし直近の調整にも見える少々の下落は、アメリカの景気後退懸念、中国経済の沈滞などに反応しているような状況。実需の面で減退も考えられその辺りを意識してる一面もあると思います。

さらに大きな要因としては、ドル安。ドル指数が軟調で100ポイント割れを試すような感じもあります。この結果、ドル円の動きもかなり円高に傾いており、7月頭に付けた161円オーバーも今や143円台(2024年9月5日時点)。FXなど為替のトレードをされている方のロングポジションは、たまったものではなかったでしょう。
ドルの下落は金などの先物価格の上昇要因です。すでに米ドル安、金価格上昇はチャートを見れば顕著に表れています。このままのトレンドが続けばさらなる金や銀価格の上昇につながりそうです。

今後は、世界的な景気後退の不安が付きまといそうです。欧米のインフレ圧力は収まってきたもののアメリカ、中国の経済大国の景気は先行きが不透明な状況が依然として続いています。
不景気になると上がりやすい金。株式投資からの逃避先として金や銀などに資金がさらに集まる可能性もあり得そうです。

あとがき
ここ最近は銀価格は30ドルオーバーの上値が重い状況。これを抜けて一段高という展開があってもおかしくないのかもしれません。
個人的にはコレクションの銀製品がそれなりに手元にあるためなかなかこれ以上増やそうという気にはならないのですが、金のみならず銀製品も意外と分散投資の一つの案として悪くないのかもしれません。

ただ、銀に関しては投機筋の売買によって値動きが荒くなる場面もよく見られますので長期保有を考えていない場合は注意も必要だと思っております。

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