昨今は地金もインフレのせいなのか結構価格が上がってしまいました。金は最高値更新のニュースを見かけますが銀についても店頭価格「1グラム130円」で買取りといった表記を見るくらいです。コロナ前の1グラム60円くらいの時期が嘘のようです。
でも、銀製のメダルを収集している立場からするとようやく買った値段に近付いてきたとか、中古で購入したものは購入時の価格より値段が上がったとか悲喜こもごもだったりします。個人的には地金の現物保有も資産運用にいいんじゃないかとかねがね思っておりましたが、10年くらい前に友人に話してみた際は、
「興味ない」
バッサリでした。まあ、ですよね。特に私が集めている造幣局製のメダルなんて何がいいのやらって思われても不思議ありません。魅力を語るにしても、この切削が、この彫りが、七宝の盛付けの見事さが・・・とのたまったところで返事は「そろそろお腹空いたからメシでも食わない?」みたいな感じです。7割聞いていないみたいな。しゃあなし、しゃあなし。でも、10年前の頃に金でも銀でも現物購入しておけば、金も銀も2倍以上の価格に上がってますからね。品物に興味がなくても資産運用的には悪い話ではなかったということです。
さて、表題の内容とずいぶんとかけ離れたことを語っておりますが、今から現物を購入するにはちょっとお高いですよね。私もそう思います。コロナ前くらいであれば純銀製の100グラムのメダルが6,000円くらいと工芸的価値は度外視で出回っていたりしましたが、今では10,000円はゆうに超えてきます。もちろん、メダルなどの金属工芸品ではなくインゴットのような金塊、銀塊も同様にお高いです。これから価格がどんどん上昇していくのが目に見えているなら買いやすいかもしれませんが、昨今の上昇を見ていると高値掴みしたくない気持ちが山々とあったりします。
では、どうにかこうにかして安く入手ができないかと考えてみたところの勲章や褒章です。
勲章や褒章の素材は銀製のものが多い
徽章・勲章・褒章・名誉章といった類で、造幣局や徽章製造で有名な企業が作られる品の多くは、純銀の地金を元に加工して制作されております。現行品はもちろん古い品も特に造幣局製のものは純銀製であることが多く、勲章や褒章の美麗さも含めていいな~と勝手に思っている次第です。
純銀刻印のある勲章や褒章は少ない
というか純銀刻印がある勲章や褒章はあまり見たことないのですが、やはり表彰の目的を鑑みると無粋ということでしょうか。もちろん、刻印有りの品もあるかもしれませんが刻印がないことや見た目での判断の難しさ、古い品になると出品者がそもそも詳しくないなどもあって地金の素材を判断するのは難しさがあると思います。
また、素材を判断する一つに地金の腐食具合を見るというのもありますが、これもくせ者で徽章の裏面に受賞者の名前等が刻印されていると公表を避けるために写真で確認できないことがあります。これも物をわかりにくくしている一つの要因だと思っています。
勲章や褒章のレプリカには注意
もちろん全ての勲章や褒章の素材が純銀製ということはありません。中には精巧なレプリカもありレプリカは純銀製ではないと思います。何でもかんでも地金にも価値があるとは言い切れないため難しく、加えて「本物です」と書いてあってもレプリカの可能性もあります。特にメルカリなんかは結構あやしくて作りの粗さなどから判断するとレプリカの可能性が高そうなものを「本物です」と書いてしまっているものがあるくらいです。購入の際はかなりの注意が必要です。
意外と出回っている勲章や褒章の数々
特に戦時中などの古い物をよく見かけますが、フリマサイトやオークションで意外と出回っています。購入しようと思えば栄誉ある勲章や褒章が手に入れることができるのがすごい世の中だと思ってしまいます。
なので、値段はピンキリですが買おうと思えば買える。素性がよくわからない物も多いため詳しい方や収集家くらいしか購入されていないような感じだと思いますが、結構手軽に購入出来てしまうといった状況が今だと思います。
勲章や褒章の重さは?
おおよそですが、小さいもので20グラム、大きくても100グラム程度の範囲には入ると思います。(勲一等などの大型の徽章は80グラムオーバーなどのものも見かけます)ただし、装飾を施されているため地金の重さ自体は多少割り引いたものになると思われます。
個人的には今のところ未収集だったりします。一時期手を出そうとしていたら家族の猛反対に遭い断念しました。(もうメダルだけで十分だろうと)ただ、見るからに地金だけでも相応な価値があるなって品もたまに見かけます。資産運用ってことで許してくれませんかね?