第百二十五次製造貨幣大試験 七宝入「樹上の島梟」の紹介

造幣局 貨幣大試験 樹上の島梟貨幣大試験記念品
樹上の島梟

 第百二十五次製造貨幣大試験の際に記念品として製作されたのが、七宝入「樹上の島梟」になります。
つがいの島梟が枝で羽根を休めている様子が可愛らしく、やわらかさを感じさせる図柄になっております。

七宝入「樹上の島梟」の仕様や図柄、彩色、デザインについて写真と共に記載いたしましたので、お時間あればご拝読お願い申し上げます。

七宝入「樹上の島梟」 製品仕様

樹上の島梟
樹上の島梟製品仕様
材質:丹銅
直径:約7.0cm
重さ:約168g
仕上:七宝・金メッキ仕上げ

付属の栞には以下のような文言が書かれています。

『この章牌は、アイヌ語で「コタンクルカムイ(村を守る神)」と呼ばれ崇められてきた島梟を図案化したものです。
 製作に当たっては、丹銅地金を使用し、図柄を浮彫りにしたうえに、七宝を盛り、その他の部分に金メッキを施してあります。』

七宝入「樹上の島梟」の図柄

樹上の島梟の表面
つがいの島梟

この作品を初めて見た時、これまでの写実的な絵柄とは異なる、かなりデフォルメされたものになったな。と感じたものです。

シマフクロウと言えば、風格を感じさせる羽衣を身にまとい、キリッとした目元に鋭い眼光、凛々しさを感じる方も多いのではないでしょうか。
前作までの野鳥をテーマにした章牌の図柄を踏襲するのであれば、灰褐色の羽毛と特徴的な目元の守護者らしい姿を描いても不思議ではありません。
しかし、今作はかなり絵柄を変えてきており、かなり抽象的な表現に。造幣局オリジナルの図柄だとすれば、絵師を担当される方が変わられたのかもしれません。

樹上の島梟の表面
可愛らしい目元

これまでのような写実的な渋いとも感じられる作品と違い、可愛らしさのある絵柄になっているかと思いますが、シマフクロウの特徴をよく捉えているのは、つがいとしている所(ペアで生活する事が多い)、目元の協調、頭部の耳介の長さなどを見ても伝わります。

一風変わった作品とも言えるのは、野鳥をテーマにした章牌の中でもここまでデフォルメされているのは本作のみで、他作品でもある程度のデフォルメはされますが、ベースは写実的なものとなっております。そういった意味では、珍しい作品とも言えます。

渋さや格好良さを期待する方(私のようなおじさん)にはちょっと物足りなかったかもしれませんが、味のある珍しい一品であると思います。

樹上の島梟の表面
木の葉の色使い

木の葉の形や色使いもやわらかな印象。

樹上の島梟の表面
シマフクロウ

丸みを帯びたフォルムが特徴。

七宝入「樹上の島梟」の採色

樹上の島梟の表面
樹上の島梟(表)
白、深緑、若草、茶、トルコ青透、橙透の六色。

七宝は、白、深緑、若草、茶、トルコ青透、橙透の六色になります。

彩色に関しても抽象化がされていると感じるのは、羽毛、瞳。

シマフクロウの全身の羽毛は、おおまかに言えば灰褐色。羽先にかけて黒褐色の縞模様が入ります。そこを白一色で表現されているわけですから、大胆な色使いとも言えるでしょう。

また、瞳はやや橙がかかる黄色の虹彩と黒光する瞳孔。かなり大きな目元は、瞳孔の色に青の透け七宝を使われている点が印象的だと思います。

背景の木枝や葉っぱの色付きは見慣れた色使いですが、木の実?に黄緑を使われているのは、少し変わっているような気がします。もちろん、実の色付き始めであれば青い色から始まるわけで、成長して暖色系の色に実づくわけですからおかしいことはないのでしょうけど、何の実かわからないという所を含め、少し違和感を持ってしまったのだと思います。

色使いは、抽象的な絵柄に合わせての選色であると言え、絵柄の雰囲気に合うやわらかな印象を出されていると感じました。

背面

樹上の島梟の裏面
樹上の島梟(背面)

背面および側面は、金メッキ仕上げ。
また、背面には「造幣局製」の文字が刻まれています。

樹上の島梟の裏面
造幣局製刻印

造幣局製刻印は背面下部。

化粧箱

化粧箱
化粧箱

化粧箱は、外装がベロア生地、内装がベロアとサテン生地の一般的なものになります。
「製造貨幣大試験記念 造幣局製」のプレートは、前作から引き続き今作でも付いております。

化粧箱
止め金具

止め金具は、他記念品の箱と少し異なる形状。

フリマサイト、オークション等での実売価格

日付取引価格
2021/0715,495円
2021/0333,555円
2019/075,000円
2019/065,000円
2017/1110,000円

直近で確認できたところはこの5件でした。

かなり価格にバラつきがあります。中には3万円を超える価格もあり、丹銅地金とは思えない程の高騰です。
製造貨幣大試験の七宝記念品の中で、今作が特別希少だった話は聞いたことがありませんし、やはり丹銅地金という点を考えると他作品と同様、一万円前後の価格が妥当だと考えております。

外箱
外箱

以上、今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。(管理人)

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