造幣局の様々な文鎮(古鏡文鎮等)の収集備忘録

造幣局の金属工芸品 ブログ
造幣局の商品カタログより画像引用

 造幣局製の文鎮、メダルの分類ではなく明確に文鎮を用途としているものはたくさんの種類のものが作られています。
よく見かけるところでは、鳥獣文鎮があると思いますがこのあたりは古鏡文鎮とも呼ばれたりしています。
ただ、収集するとなると意外とどんなものがあるか?よく理解は出来ていなかったのでリストアップしてみました。

造幣局の金属工芸品のカタログに掲載のもの

  • 鶴亀文鎮
  • 古鏡文鎮(群雀文鎮)
  • 古鏡文鎮(胡蝶文鎮)
  • 古鏡文鎮(鳥獣文鎮)
  • 古鏡文鎮(蓬莱文鎮)
  • 古鏡文鎮(おしどり文鎮)
  • 古鏡文鎮(竜文鎮)
  • 鳥獣葡萄紋背方鏡
  • 鴛鴦文鎮(バイメタル)

以下、図柄の説明

文鎮 図柄
鶴亀文鎮 古代長寿の鶴、亀像を採用したもの。
群雀文鎮 檜垣梅樹群雀鏡(貫前神社所蔵)から採ったもの。
胡蝶文鎮 胡蝶散双鶴鏡(法輪寺所蔵)から採ったもの。
鳥獣文鎮 鳥獣花背鏡(奈良正倉院所蔵)から採ったもの。
蓬莱文鎮 蓬莱文様白銅鏡(本願寺伝来で室町時代初期製)から採ったもの。
おしどり文鎮 国宝「線刻釈迦三尊鏡像」から採ったもの。
竜文鎮 槃龍背八角鏡(奈良正倉院所蔵)から採ったもの。
鳥獣葡萄紋背方鏡 鳥獣花背方鏡(奈良正倉院所蔵)から採ったもの。
鴛鴦文鎮 国宝「線刻釈迦三尊鏡像」から採ったもの。(バイメタル)

上記以外のもので文鎮らしさのあるもの

文鎮 図柄
貨幣文鎮 貨幣をモチーフにした文鎮。
七寶入古鏡文鎮 正倉院御物の「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」の優雅な彩色を再現したもの。
七宝入文鎮 紅牙撥鏤尺 正倉院御物の「紅牙撥鏤尺」の華麗な模様の一部を図柄として用いたもの。

品名に「文鎮」を銘打ってあるもの(章牌やメダルと呼んでも差し支えない品)

以下は、解説書に文鎮と記載されているものになりますが、お品によって「文鎮」としたり「章牌」とされることもあるため商品の区分としては少し曖昧かもしれません。

文鎮 図柄
螺鈿紫檀五絃琵琶紋文鎮 正倉院宝物の中の螺鈿紫檀五絃琵琶(背面)から図柄を採用したもの。
袈裟襷文銅鐸文鎮 弥生時代に鋳造された代表的工芸品である銅鐸から図柄を採用したもの。
七宝入燕子花文鎮 図柄を尾形光琳の屏風絵「燕子花図」から採用したもの。
狩猟文文鎮 正倉院御物の中の狩猟文銀壺から図柄を採用したもの。
七宝入「創業当時の造幣局風景」文鎮 明治初期の大阪の絵師二代長谷川小信画「浪花川崎鋳造場之図」(造幣博物館蔵)と題する錦絵から採用したもの。
鳥毛篆書屏風文鎮 正倉院御物 国家珍宝帳記載の御屏風百畳中の六扇、すなわち六曲屏風一隻のうちの第一扇、第二扇から採用したもの。
波に兎紋文鎮 江戸初期の「波に兎蒔絵旅櫛箱」の図柄をもとにデザインしたもの。
草花図文鎮 俵屋宗達作といわれる襖絵「草花図」の図柄を参考にして、これに”もものはぎきょう”を組み入れ構成したもの。
七宝入「吉祥天像」文鎮 薬師寺の「吉祥天像」(国宝・八世紀)から採用したもの。
七宝入雷神図文鎮 俵屋宗達の「風神雷神図」から、雷神の図柄を採用したもの。
七宝入風神図文鎮 俵屋宗達の「風神雷神図」から、風神の図柄を採用したもの。
七宝入松島図文鎮 俵屋宗達の「松島図」から採用したもの。
「牡丹図」七宝入文鎮 狩野山楽筆「牡丹襖絵」の一部分を採り七宝着色による文鎮にしました。
七宝文鎮「飛天」 京都法界寺の阿弥陀堂内陣壁画(十二~十三世紀・国宝)から採用したもの。
七宝入「葡萄」文鎮 葡萄を七宝入りレリーフにしたもの。
七宝 舞楽「蘭陵王」図入文鎮 「蘭陵王」単に「陵王」ともいわれる舞楽から採用したもの。

この他、名古屋城、大阪城を模った品もあるようですが、どちらかというとメダルや章牌に分類される記念品のお品でした。

タイトルとURLをコピーしました