傷だらけだったり破損してたり、説明書がなかったり、箱がなかったり、箱があってもボロボロなんて品も見かけます。
私が収集しているのは、造幣局製の金属工芸品というとてもニッチでマニアックな部類に入ると思いますが、そんなマニアック界隈でもどうしてこうなった的な状態の品があったりします。まあ、収集目的で購入しているため状態の悪いものはよっぽど珍しいものでない限り手を出すことはありませんが。それでも出品されている写真では確認ができない部分で破損や汚れなどがあることもあります。
一方、とても保管の状態の良い品もありますので、所有されていた方が大事にされていたのが伝わってくる品もあります。
個人的にはそこまで状態の悪いものを掴まされたことはありません。一部はあるのでちょっとした購入の際の小話と合わせて記載してみました。
割れ欠けのあった牡丹図
いや、これはしょうがないんですよ。牡丹の花びらの中央部分に割れ欠けが見られるものですが、七宝の盛り付けは奥行を感じさせるように作られているため、ガラス質の七宝は割れやすい。それなりに古い品のためちょっとした取扱いの不備によっては割れてしまうことがあります。個人的には致し方ないのかなという思いです。
というのも、割れ欠け以外はとても綺麗な状態のお品でした。丁重に保管してくださっていたのが窺えました。出品されていた方は、ご家族が造幣局に務めていたという方で、職員時代に進呈された記念品を処分されているとのことでした。大事に押し入れに閉まってあったそうですが、ほとんど開けることもなく数十年過ぎていたようなお話です。
諸事情はあると思いますが、このような貴重なお品をお譲りいただけて感謝の気持ちでいっぱいでした。
なぜか角の部分がへこむ
箱無し、説明書無し、ハダカのメダルのみ。リサイクルショップから購入した品ですが、箱や簡易ケースなどもなくビニールに包まれたモノだけです。これ、純銀なんですよ。それに希少品といっていいくらいの品。
そして、よくよく見てみると角が強い力で押されたような跡がある。へこんでるんですよね。どうやって扱っているとこうなるのかよくわからないような状態だったんですが、珍しい物だったので購入しました。
客から買い取った品だと思いますが、元々はどんな風に飾られたり保管されていたりしたのでしょうか・・・。
傷だらけの背面
なぜか背面が傷だらけだったんですよね。表面も多少の擦れはありました。おそらく、何かに飾ってあったのかな?とも思いますが、こちらも下の方にあるホールマークをみると分かるのですが「純銀」なんです。結構お高い品でそんな雑に扱うような品ではないと思うのですが。経年劣化は仕方ないと思いますが、結構雑に扱われていたのかなと思うような品でした。
説明書がボロボロ
古い品なので仕方ないと言えばそうですが・・・。それにしてもしわくちゃでどうやって保管していたんだろうと思います。オークション購入品ですが、詳しい説明はなかったので所有者の出品か、質屋的なところが買い取った品の出品かはわかりませんでした。でも、説明書の箱に入れておけばというか、入れているだけならこうはならないですよね。それに何度も見直すようなものではありませんし。古いので・・・と言われたらそれまでですが、どんな風に保管されていたか謎が残る品もたまにあります。
ボロボロの箱
経年劣化と言われればそう。ただ結構状態は酷いと思います。紙の外箱はありませんでしたので、こちらの箱のままどこかにしまい込まれていたと思われます。収集している側からするとなんで雑に扱ってしまうんだろうと思ってしまいますが、興味ない人からしたらただのメダルですもんね。純金や純銀など金属的価値もなければこんなものかも。
中身と説明書が異なる
何かの手違いで入れ替わってしまったんでしょうね。メダル本体とそれに付属する説明書きが違うものでした。もう少し詳しく書きますと造幣局製の貨幣大試験記念品、樹上の島梟(が本体)と深山頬白(の説明書き)になってしまっていました。野鳥つながり。よく確認しないでしまってしまったんですかね。
完品。当時の包装紙も
稀にあるこういった完品。当時の包装紙につつまれており大事にされていたのが伝わります。これはこれでスゴイことで、数十年前の品と考えると、ずーっと大事にしまってあったんだと思います。何かの折に処分なされたのだと思いますが、当時の造幣局の包装紙というのも貴重なのではないでしょうか。
なるべく綺麗なものしか購入していないためそこまでヒドイ状態の品はありませんが、保存状態はほんとそれぞれですね。造幣局製の金属工芸品は、古い品の再販はおそらくないと思いますので貴重なものだと思います。あまり見かけることも多くはありませんが、所有していないものは収集を続けていきたいと思っております。