第八十二次製造貨幣大試験 バックルの紹介

　第八十二次製造貨幣大試験の際に記念品として製作されたのが、ベルトのバックルになります。

実用性もあるベルトのバックルは物珍しく、今ではなかなか制作されることがないような記念品かもしれません。

造幣局製バックルの仕様やデザインについて写真と共に記載いたしましたので、お時間あればご拝読お願い申し上げます。

第八十二次製造貨幣大試験「バックル」の仕様

この頃はユニークな記念品が多かった

貨幣大試験の記念品は主にメダルや章牌といった類のものが多く、その時々によって図柄に創意工夫をされていると思います。
その中でこちらのようなベルトのバックルはなかなか珍しく、本当に関係者向けの記念品といった感じと思われます。

また、バックル以前にも折りたたみ式ナイフ、黒釉七宝灰皿とユニークな品がありました。
これらは第80次にナイフ、第81次に灰皿、第82次にバックルと続き、これ以降はあまり見受けられなくなることを考えるとこの頃はちょっとした遊び心もあったのだと思います。

3cm幅のベルトに着用が可能

バックルの大きさはおおよそ、横5.1cm×縦3.5cm、3cm幅のベルトに着用が可能です。

実用を意図したものかはわかりませんが、落ち着いたデザインである点から普段使いをされていた方もいらっしゃったかもしれません。

渋いデザイン

見るからにオジサンのスラックスに合いそうなデザイン。ズボンやパンツ、ボトムに合うといった感じではなく、スラックスに合う。単なる言い方の違いかもしれませんがそう思わせるような風合いだと思いました。

内側も実にシンプルなもので、留め具を押し込んでベルトを固定するタイプです。
表面に経年の汚れ（手垢）が見られますが比較的綺麗な状態だと思います。

造幣局製とSILVERの刻印

刻印は写真の通り「SILVER」と「造幣局製」
SILVER刻印があるため銀製で間違いなく、ベルトとしての用途を考えると純度925のシルバーなのかもしれません。（純銀の可能性もあります）

バックルの重さは約31.5グラムありましたので、地金としてもそれなりの価値を擁していると言えます。

フリマサイト、オークション等での実売価格

直近で確認できたところはこの2件でした。

かなり古いお品になりますのでなかなか見かけないものだと思います。
実は私もオークションで見かけた際に購入したもので、上の2件のうちの片方を落札したものであったりします。

貨幣大試験の中でも珍しい一品。今では見られない記念品と思いますので参考品として収集してみるのもいいかもしれません。

以上、今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。ご拝読ありがとうございました。（管理人）