造幣局はどこにある?場所とイベントのまとめ

造幣局の所在地 豆知識
造幣局の所在地

 上の画像は、造幣局の事業報告書に掲載の本局・支局を表した地図になります。大阪の本局に加え、広島支局、さいたま支局の三箇所に拠点を構えています。
なお、以前は東京支局がありましたが、現在はさいたま支局へ移転されております。以下、本局・支局を簡単に紹介してみます。

本局・支局

造幣局外観
本局(大阪)

本局(大阪)

大阪の本局は、明治2年(1869年)に設置。
時は明治維新の改革の中、大政奉還、王政復古の大号令、戊辰戦争を経て明治天皇の即位大礼。明治の時代へと進んでいきますが、その折に造幣局の工事が開始され、明治2年に開局の運びとなっておりました。

広島支局

広島支局は、昭和20年(1945年)に開設。奇しくも太平洋戦争の折、広島に原爆が投下され終戦となった年に開設されました。
原爆の被害は、広島支局自体は所在地が郊外に位置していたため被害は少なかったとのことですが、一部の職員が犠牲となったと言われております。

東京支局

東京支局は、前身となる東京出張所が昭和4年(1929年)の開設。何度か移転を繰り返しながら最終的に東池袋に構えます。その後、昭和18年(1943年)に東京支局となりますが、東京空襲の影響で工場及び庁舎の広範に被害がおよびました。このため順次改修・改築、新設を余儀なくされたそうです。
また、これ以前の明治期にも一時期大蔵省内に開設はされておりましたが、後に廃止されています。

さいたま支局

さいたま支局は、東京支局の閉局に伴い移転先として開局しました。平成28年(2016年)4月26日に「さいたま支局」とし、同年10月3日に開局の運びとなっております。

現在は、本局・支局の3拠点に造幣の工場や庁舎を構えていらっしゃいます。工場や博物館の見学も行え、毎年多くの方が工場見学に訪れています。

工場見学・博物館見学

造幣局外観
広島支局

造幣局では、工場や博物館を見学できます。
工場見学は、月曜~金曜日に行われています。それから本局(大阪)と広島支局は事前予約制。さいたま支局は自由見学になります。
また、博物館見学は、本局(大阪)とさいたま支局で開放されており、休館日は年末年始、毎月第3水曜日です。桜の通り抜けなどイベント開催日等は臨時休館する場合があります。広島支局については造幣展示室の見学が可能で、月曜日~金曜日(祝日及び年末年始及び8月13日を除く)に開放されています。

工場見学・博物館見学の詳細情報は、造幣局ホームページの「工場・博物館・展示室の見学」よりご確認ください。
-> https://www.mint.go.jp/enjoy/plant

イベント一覧

造幣局外観
さいたま支局

造幣局では広報の一環として工場見学の他にも様々なイベントを開催しています。
造幣局主催のイベントの他にも他団体によるイベントへの出展や後援も行っています。
以下では主要なイベントを挙げました。

イベント 開催時期 開催場所
桜の通り抜け(大阪) 4月中旬頃 本局(大阪)
桜のさんぽ道(さいたま) 4月中旬頃 さいたま支局
花のまわりみち(広島) 4月中旬頃 広島支局
造幣さいたまサンクスフェア 10月中旬頃 さいたま支局
世界の貨幣まつり(後援) 1月下旬頃 ウインクあいち(愛知県名古屋市)
大阪コインショー(後援) 6月中旬頃 大阪
お金と切手の展覧会(後援) 8月中旬頃 全国主要都市
東京国際コイン・コンヴェンション(後援) 10月上旬頃 ロイヤルパークホテル(東京日本橋)

上記の他、特別展も行われており前年度(2023年度)は以下が開催されておりました。

イベント 開催時期 開催場所
造幣局のお雇い外国人~古文書にみる日本での暮らしと功績~ 令和4年11月19日から令和5年3月26日 造幣博物館(大阪)
大人の工場見学会(貨幣・勲章) 令和5年3月17日 本局(大阪)
小学生のためのお金について学ぼう!DAYについて 令和5年3月27日/12月25日 広島支局
造幣局の仕事~名工の技~ 令和5年4月8日 さいたま支局
工場見学ナイトツアー 令和5年6月16日/9月29日/10月27日/11月17日/12月15日 広島支局
夏休み親子工場見学会 令和5年7月27・28日 本局(大阪)
おはなしに登場するお金―昔話から推理小説まで― 令和5年7月21日~9月18日 造幣博物館(大阪)
おはなしに登場するお金―昔話から推理小説まで― 令和5年10月6日~10月22日 造幣さいたま博物館
おはなしに登場するお金―昔話から推理小説まで― 令和5年11月10日~11月30日 造幣展示室(広島)
こども霞が関見学デー~ぞうへいきょく親子見学会~ 令和5年8月2・3日 さいたま支局
夏休み特別工場見学及び工場見学ナイトツアー 令和5年7月25~27日 広島支局
古銭研究の愉しみ~江戸時代の銭貨図鑑から『大日本貨幣史』まで~ 令和5年11月18日~2月18日 造幣博物館(大阪)
大人の工場見学会 令和5年12月13日 本局(大阪)

以上になります。コロナ禍ではイベントが中止になったり、人員を制限して行われていましたが5類に移行されてからは徐々に制限は撤廃されて開催されるようになりました。興味深いイベントもたくさんありますのでまた参加してみたいと思っております。

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