造幣局製の銀貨・メダルの価格推移。過去10年間

造幣局 平成22年桜の通り抜け記念メダル 豆知識
桜の通り抜け記念メダル 都錦

 銀相場はここ数年で高騰を見せていますが、過去10年間で見てもそれなりの上下があります。

※公表されている銀相場の年平均。取り扱うマーケットによって多少の差異があります。

西暦 銀相場(年平均:1グラム単価)
2013年 79.32
2014年 70.03
2015年 66.74
2016年 64.50
2017年 66.57
2018年 65.34
2019年 57.34
2020年 71.19
2021年 89.65
2022年 92.67

※2023年6月8日時点の銀先物価格は、(1オンス23.613ドル×円換算140円)÷31.1グラム=106.3円

銀相場の上下がある中、造幣局から発行される銀貨・銀メダルの価格はどのように推移しているのでしょうか?
毎年発売されている「桜の通り抜け記念メダル」銀製の販売価格を元に価格の推移を調べてみました。

※桜の通り抜け記念メダルは、「今年の花」として選ばれた桜の品種をデザインした記念メダル。金・銀・銅の各種が数量限定で毎年発売されています。

桜の通り抜け記念メダル(銀製)販売価格推移

西暦 桜の通り抜け記念メダル 価格 銀相場(年平均)
2013年 平成25年「天の川」 22,000 79.32
2014年 平成26年「松前琴糸桜」 20,000 70.03
2015年 平成27年「一葉」 20,000 66.74
2016年 平成28年「牡丹」 20,000 64.50
2017年 平成29年「鬱金」 20,000 66.57
2018年 平成30年「大提灯」 20,000 65.34
2019年 平成31年「紅手毬」 20,000 57.34
2020年 令和2年「春日井」 22,000 71.19
2021年 令和3年「楊貴妃」 27,000 89.65
2022年 令和4年「福禄寿」 27,000 92.67

桜の通り抜け記念メダル(銀製)のグラム辺りの単価

銀メダルの重量は、「135g」で、過去10年間毎年同じ規格で販売されています。過去10年間の価格を元にグラム単価を出したものが以下。

桜の通り抜け記念メダル 価格 グラム単価
平成25年「天の川」 22,000 162.9
平成26年「松前琴糸桜」 20,000 148.1
平成27年「一葉」 20,000 148.1
平成28年「牡丹」 20,000 148.1
平成29年「鬱金」 20,000 148.1
平成30年「大提灯」 20,000 148.1
平成31年「紅手毬」 20,000 148.1
令和2年「春日井」 22,000 162.9
令和3年「楊貴妃」 27,000 200.0
令和4年「福禄寿」 27,000 200.0

銀相場からすると2倍程度のグラム単価で製造されているのが分かります。地金の価値を考えると割高感があるかもしれません。

記念銀メダルは銀としての価値だけでなく、工芸品としての価値ももちろんあります。

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